E-280は「AAVA方式ボリューム・コントロール」搭載し、高SN比や低ひずみ率を実現したインテグレーテッド・ステレオアンプです。パワーアンプ部は、ハイパワートランジスタをパラレル・プッシュプル構成、強力電源部と出力回路の低インピーダンス化により、120W/ch(4Ω)のハイクオリティなパワーを実現しました。さらに高域の位相特性に優れたカレント・フィードバック増幅回路を採用し、インスツルメンテーション・アンプにより信号経路をバランス伝送。スピーカーの挙動に影響を与えるダンピング・ファクターは、低出力インピーダンス化のためパワーアンプからスピーカー出力端子間のパターンと配線を見直すことにより500を達成しました。パワーMOSFETスイッチによるプロテクション回路の無接点化を実現。新たにオプション・ボード2枚の増設が可能になり、上位モデル同等の拡張性を実現。セパレート・アンプの性能・音質を極限まで追求し、クラスを超える新たなステージを切り開きます。
AAVA方式ボリューム・コントロール
E-280は、2016年に発売となったE-270の後継機です。プリアンプ部には、純粋なアナログ回路となるAAVA方式ボリューム・コントロールを搭載。総電流量を従来の2倍に、回路のインピーダンスを1/2とすることでノイズを低減。また低雑音で高精度な薄膜抵抗を採用することで、E-270よりもS/Nを1dB改善しています。
ダンピング・ファクターはE-270よりも25%アップの500を達成。これは、パワーアンプからスピーカー出力端子間のパターンと配線を全面的に見直すことで実現。
電力増幅段はバイポーラ・トランジスタを片チャンネルあたり2個並列駆動する高出力パワーアンプを搭載。定格出力は8Ωで90W、4Ωで120Wを実現しています。
電源部には、E-280専用に30,000μFの大容量アルミ電解コンデンサを新規開発。プリアンプ部には専用電源回路を搭載し、パワーアンプとの干渉を防止しています。
専用に開発された30,000μFのコンデンサー
スピーカー端子に過電流が流れた場合、ただちに出力を遮断し警告するスピーカー出力保護回路を搭載。スピーカー・ケーブルの接続不良で出力がショートしている場合などに動作し、異常発熱や直流出力なども検出でき、より安全に使用いただけます。
オプションスロットは2基搭載
オプションスロットを2スロットに拡張。デジタル入力とアナログ入力など、オプションカードが2枚挿せるようになっています。
入力端子はRCA×5系統、XLR×1系統、レコーダーのPLAYとRECを各1系統、メインINを1系統搭載。また、RCAのプリアウトも1系統搭載。
サイズは465W×151H×420Dmmで質量は20.4kg。
全高調波歪み率は0.05%、入力感度はバランスIN、ラインINにおいて134mV、メインINにおいて1.07V。入力インピーダンスはバランスINで40kΩ、ラインIN、メインINでは20kΩ。S/NはバランスINで96dB、ラインINで107dB、メインINでは122dB。
消費電力は無入力時で52W、8Ω定格出力時で345W
リモコンRC-250が付属
●オプションボードの、
USB入力対応のDACボード「DAC60」、
フォノイコライザーアンプボード「AD-50」を
挿入可能。
価格はDAC-60が88,000円(税込)
AD-50が66,000円(税込)
●DAC-60は、プリアンプ/プリメイン・アンプの対応機種に搭載
することで、ディジタル信号をアンプ本体に直接入力できるディジタル 入力ボードです。3種類の入力端子(USB、OPTICAL、COAXIAL)を備えており、多様なディジタル機器との接続が可能です。D/Aコンバーター
には、ES9016K2M(ESSテクノロジー社製)を2回路並列駆動する 『2MDS+(Multiple Delta
Sigma)変換方式』 を採用、極めて原音に忠実なアナログ信号へと変換します。最先端のオーディオ・テクノロジーで
誕生したDAC-60は、上質で深みのある演奏を 楽しめるオプション・ボードです。サンプリング周波数は、USB:【PCM】384kHz/32bit【DSD】11.2MHz/1bit
、COAXIAL:192kHz/24bit、OPTICAL:96kHz/24bitまでの高品位音源に対応します。
●AD-50は、最新の回路や厳選した高音質ソザイを採用し極限の低雑音化と高精度なRIAA偏差を実現したというフォノイコライザーアンプ。E-650など対応モデルとの組み合わせではMC/MMの切り替えをフロントパネルから行える。ゲインはMCが66dB、MMが40dB。入力インピーダンスはMMが47kΩ、MCは30/100/300Ωが選択できる。くわえて、サブソニックフィルターを標準装備。
【 E-280 特徴 】
●アキュフェーズ独自の「AAVA方式ボリューム・コントロール」搭載
●定格出力90W/8Ω 、120W/4Ω
●『バイポーラ・トランジスター』2パラレル・プッシュプル電力増幅段
●大型高効率電源トランスと大容量フィルター・コンデンサーによる強力電源部
●インスツルメンテーション・アンプ構成のパワーアンプ部
●パワーアンプ部にカレント・フィードバック増幅回路を採用
●ロジック・リレー・コントロール信号切り替え方式
●プロテクション回路に『MOSFETスイッチ』採用
●「ダンピング・ファクター」はE-270に比べ25%向上、500を達成
●2枚のオプション・ボードを挿入可能なオプション・スロットを装備