【主な特徴】
ありのままの音を鮮やかに再現する
2.5cmベリリウム振動板トゥイーター
「TAD-E1TX」や「TAD-ME1」に採用している 2.5cmベリリウム振動板トゥイーターを搭載。振動板形状をコンピュータ解析して最もふさわしい形状を求める技術「HSDOM※1」により、60kHzまでの再生を可能にしています。また指向性をコントロールする新開発のウェーブガイドにマウントすることで、広帯域にわたってスムーズで広範な音の伝搬を実現。ウェーブガイドにはアルミダイキャストを採用して高剛性化を図り、不要な共振を徹底的に排除することで、TAD
ならではの洗練された中高域再生を実現しています。
※1 HSDOM:Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum
Method
力強い低域とスムーズな指向特性を実現する新開発
15.5cmウーファー
豊かでクリアな低域と共に、カラレーションのない素直な中低域の再生を実現するため、表面のアラミド織布コーンと裏面の針葉樹パルプ抄紙コーンを別々に成形し、後工程でラミネートした新開発の
MACC※215.5cm 振動板を採用。また、良好な指向特性を得るために浅型のカーブド形状とし、補強ブレースをコーンネック部に追加したデルタブレース構造を採用することで、スムーズな指向特性と力強い低域再生を両立しています。
※2 MACC:Multi-layered Aramid Composite
Cone
自然で豊かな低域を再生する
「Bi-Directional ADP※3システム」
エンクロージャーの底部にポートを配置し、開口部を前後へレイアウト。そのポート内部をホーン形状とすることで、ポートノイズを低減した効率のよいポート駆動が可能になり、クリアでレスポンスのよい中低音を実現します。また、ポートを前後の対称レイアウトにすることで、エンクロージャーを振動させる力を打ち消し、豊かで力強い低域の再生を実現しています。
※3 ADP:Aero Dynamic Port
Bi-Directional ADPシステム
音像定位と音場表現を両立するネットワークフィルター
トゥイーターとウーファーのクロスオーバー周波数において、ボトムウーファーとアッパーウーファーの理想的な位相回転を可能にする
2.5wayのフィルターを採用。ダブルウーファーとトゥイーターとのクロスオーバー周波数付近における位相干渉を低減しています。また、指向特性に優れたユニットとネットワークフィルターを組み合わせることで、全帯域における自然な減衰特性と指向放射パターンを実現し、コンパクトな音像定位と精緻な音場表現を高い次元で融合します。
不要共振を低減する「SILENT※4エンクロージャー」
高剛性の樺合板ブレースと高内部損失のMDF材パネルを組み合わせることで、高い強度と低い共振を実現した「SILENT
エンクロージャー」を採用。また、バッフル天面エッジ部のラウンドをとることで、トゥイーター周りの回折による影響を低減。さらに、バッフルをスラントさせることで、重心位置を最適化するとともに、それぞれのユニットまでの距離差を小さくすることで、フロア型ダブルウーファーシステムの音場表現をより正確なものにしています。
※4 SILENT:Structurally Inert Laminated Enclosure
Technology
SILENTエンクロージャー
落ち着いた中にも華やかさを演出する木目柄サテン調塗装仕上げ
エンクロージャーの外観に、柾目の木目を生かしたオープンポアのサテン調仕上げを採用。透明度の高い品位ある艶消し塗装を施し、下地素地の調整、塗装の吹き付け作業、下地塗装の研磨、艶消しのトップコートに至るまで、熟練の職人が丁寧に時間をかけ仕上げています。